EIA米原油在庫統計の調べ方
原油在庫統計は米エネルギー省(EIA = Energy Information Administration)が毎週水曜日の23時30分に、前週金曜日までの週間統計を発表します。
2014年から始まった原油の暴落は、WTIで2016年2月に30ドルを割り込むまで進んだ。その後OPECを中心に減産へと移り、60ドル台まで回復している。
シェールの動向も気にしつつ今後の原油相場を追って行く上で、毎週発表されるEIAの在庫統計は見逃せないイベントになっています。
そのEIAの発表は今やほぼリアルタイムで各トレードサイトやアプリで確認できるが、敢えてEIAのサイトでの見方について簡単に解説したいと思います。
まずEIAのサイトを開くと、このような画面になります。
赤色の枠の部分のアップします。
【Weekly Petroleum Status Report 】
直訳すと、週間石油状況報告となります。
これをクリックします。
すると、色んなレポートの一覧が出てきます。
このページの上から3つ目
【U.S. Petroleum Balance Sheet】
をクリックします。
いよいよ米原油在庫統計のレポートが出てきます。
赤枠の部分が重要なので拡大します。
まずは上の赤枠部分
拡大図の赤枠部分
【Petroleum Stocks】
これは、原油在庫ですね。その下に【Million Barrels】とあり、単位が100万バレルであることがわかります。
拡大図の青枠部分
【Commercial (Excluding SPR)1】
これは国家の備蓄在庫を除いた原油在庫を指します。
この時の発表は430.9、つまり4億3090万バレルの在庫がありました。
前週が右隣の425.9、つまり4億2590万バレル。
前週比では、右端の5.0、つまり500万バレル増加です。
次に生産量を見てみます。
先ほどの拡大図赤枠の下部分です。
拡大図の赤枠部分
【Petroleum Supply】
直訳で、原油生産です。カッコ内に【Thousand Barrels per Day】とあり、単位が1000バレルであることがわかります。
拡大図の青枠部分
【Domestic Production 5】
訳して、国内生産です。後は上と同じ要領で、生産量が1038.1万バレル、前週が1036.9万バレル、前週比で1.2万バレルの増加となります。
以上が米原油在庫統計の元ネタ、EIAのサイトでの見方です。
これを知ったからどうなんだと言われましたら、特に意味はありません。ただ知識は深まると思うので、良ければ参考にしてみて下さい。