EIA米原油在庫統計の調べ方

f:id:go_tsumu:20180320214437j:image

原油在庫統計は米エネルギー省(EIA = Energy Information Administration)が毎週水曜日の23時30分に、前週金曜日までの週間統計を発表します。

 

 

2014年から始まった原油の暴落は、WTIで2016年2月に30ドルを割り込むまで進んだ。その後OPECを中心に減産へと移り、60ドル台まで回復している。

f:id:go_tsumu:20180320174214p:image

シェールの動向も気にしつつ今後の原油相場を追って行く上で、毎週発表されるEIAの在庫統計は見逃せないイベントになっています。

 

そのEIAの発表は今やほぼリアルタイムで各トレードサイトやアプリで確認できるが、敢えてEIAのサイトでの見方について簡単に解説したいと思います。

まずEIAのサイトを開くと、このような画面になります。

f:id:go_tsumu:20180320175624j:image

赤色の枠の部分のアップします。

f:id:go_tsumu:20180320180233j:image

【Weekly Petroleum Status Report 】

直訳すと、週間石油状況報告となります。

これをクリックします。

すると、色んなレポートの一覧が出てきます。

f:id:go_tsumu:20180320180959j:image

このページの上から3つ目

【U.S. Petroleum Balance Sheet】

をクリックします。

いよいよ米原油在庫統計のレポートが出てきます。

f:id:go_tsumu:20180320181821j:image

赤枠の部分が重要なので拡大します。

まずは上の赤枠部分

f:id:go_tsumu:20180320183231j:image

拡大図の赤枠部分

【Petroleum Stocks】

これは、原油在庫ですね。その下に【Million Barrels】とあり、単位が100万バレルであることがわかります。

 

拡大図の青枠部分

【Commercial (Excluding SPR)1】

これは国家の備蓄在庫を除いた原油在庫を指します。

この時の発表は430.9、つまり4億3090万バレルの在庫がありました。

前週が右隣の425.9、つまり4億2590万バレル。

前週比では、右端の5.0、つまり500万バレル増加です。

 

次に生産量を見てみます。

先ほどの拡大図赤枠の下部分です。

f:id:go_tsumu:20180320212618j:image

拡大図の赤枠部分

【Petroleum Supply】

直訳で、原油生産です。カッコ内に【Thousand Barrels per Day】とあり、単位が1000バレルであることがわかります。

 

拡大図の青枠部分

【Domestic Production 5】

訳して、国内生産です。後は上と同じ要領で、生産量が1038.1万バレル、前週が1036.9万バレル、前週比で1.2万バレルの増加となります。

 

 

以上が米原油在庫統計の元ネタ、EIAのサイトでの見方です。

これを知ったからどうなんだと言われましたら、特に意味はありません。ただ知識は深まると思うので、良ければ参考にしてみて下さい。